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2017-05-06 | 旅ろぐ

『時間を止めてしまいたい』と感じた、岩国と錦帯橋界隈への旅

『時間をとめてしまいたい』と思わせる価値が、城下町の岩国にあった。

出張先の仕事が午前中で終えたので、錦帯橋きんたいきょう)へ知人の案内で行く。

ここで、私が気に入ったことは、錦帯橋とその周辺の趣ある町並みと、ここで過ぎた短い時間でした。
そこには『時間を止めてしまいたい』と思わせるほどに、価値がありました。

時(とき)が止まっていたのです。

ここは遠い古(いにしえ)の民話が伝わる城下町岩国、錦帯橋の橋の上です。

ちょうどこの日、4月29日はイベントがあり、和装の着物姿の女性も多くおりました。
それは、記憶に残したい絵になる風景でした。

錦帯橋の橋の上から、視線を水面(みなも)へ移しました。
「川底の石が、はっきり見える』。

川の水が透明なので、川に浮かぶ船が空中に浮いているように見えます。
水が透明すぎて、深さが分からい。

城下町、岩国の路地をあるく

吉香公園きっこうこうえん)から錦帯橋を渡り終えると、そこは城下町です。
細い路地には、昔からの家屋(かおく)が連なっています。

私の故郷の古い家屋とは、少しちがって見えました。
どこが、違うかと聞かれても、すぐには分からない。
それは、しばらく故郷へ帰っていないからでしょうか。
ちなみに、私の故郷は福島県の真ん中です。


上記の画像は、山口県Photo素材集より

古い家があって、家の中を見学できるようになっていました。
家の中の玄関付近には、岩国とその周辺の観光案内やイベントなどのパンフレットや、
絵などが飾ってありました。

中庭があり、そこは小さな日本の庭園です。
松があって、池があって、季節の花々が植えられていました。
ここに住んでいた、そう遠くない昔の人の生活を、思い偲ぶことができます。

それらは、感性が育まれるものであり、昔の人は現代の人よりも感性豊かな生活が、
あったように思われました。

お酒で漬けた、純正本作り奈良漬を買う。

路地をすすんで行きますと、暖簾(のれん)が垂れていました。
古くから営んでいる酒造所だろうか、その店に入りました。
日本酒と漬物が並んでいます。

「どうぞ、食べてみてください」と店の女性に言われたので、少しいただきました。
私には、本当のところ漬物とはこんなものか、としかよく分からない。

和紙に包まれている商品を手にとってみました。
「それは、お酒で漬けていますよ」と言われたので、それを買うことにしました。

家に帰ってから、買ってきた漬物は、もったいないので酒粕(さけかす)が付いたまま、
包丁で切ってお皿に移しました。酒粕は、お味噌のようにご飯と一緒に食べたら美味しかった。

この漬物は、お酒の香りがありご飯と一緒に召し上がったら、ご飯が美味しくいただけます。
* 商品登録は【うまいもん】で、純正本作りの奈良漬です。

来たときと同じように錦帯橋を渡って、吉香公園にもどってきました。

白壁がある通りを歩きました。昔のお屋敷のあとですね。
現在は、吉川資料館として使われています。武具や刀や古文書や美術品など約7,000点が、
展示されています。


上記の画像は、山口県Photo素材集より

この静かな通りの行く先には、神社がありました。
吉香神社きっこうじんじゃ)の鳥居の前では、まずはお辞儀をします。
それから、手水舎(てみずや)で身を清めます。

私自身の神社仏閣へのお参りでは、様(さま)にならない気がしています。
それは、いつもの日常が忙しく荒ただしく、それが身に現れているのでしょう。

でも、この時はいつもと少し違って、様になりました。
これだけでも、ここへ岩国へ来た価値がありました。
ここの風情が、私を穏やかにしてくれたせいでしょうか。!

また、近くに古い校舎がありましたが、だいぶ前に廃校になった高校だそうです。
少し、年代をさかのぼった映画に出てきそうな雰囲気でした。

ちょっと、ひと休みここは、
『いろやギャラリー』です。

歩き通したので『いろやギャラリー』と言うお店でひと休みしました。
ここは、絵画やアクセサリーなどを展示及び販売しているお店です。


まいぷれ岩国;
Ant gallery & Shop いろやギャラリー

いろやぎゃらりー;
錦帯橋周辺の自然とアートが楽しめるショップ&ぎゃらりー

この日のイベントの寄り合いでしょか、三名くらいの和装の女性と男性がいました。
椅子を勧められましたが、まずは自己紹介です。

ここに、書道家で毛筆を用いて、文字を書く女性がいました。
お酒に貼ってある、ラベルの漢字とか書いているそうです。
バインダーに入れてある、書いたお酒のラベルとかを見せて頂きましたが、達筆です。

この方の書いた文字を見て、ぱっと印象に残りました。
なにかの折に、書いていただこうかな!

自分のことを、もっとお話しようと思ったのですけど、少し緊張してお話できませんでした。
話題が私には、今までに関わったことの無い知らないことが、多かったかもしれません。

でも、その場にいるだけで心地が良かった。
今日、歩いて感じた風情と昨日までの疲れが、ちょうどに良かった。

「時間を忘れている」
「帰れなくなってしまう」、そう感じた自分がいました。

帰りの新幹線の時間のことでは、ないのです。
私の気持ちと身体が、ここに落ち着いてしまったのです。

『時間を止めてしまいたい』
この一時(いっとき)を止めてしまいたい。

いつもの生活は、毎日が忙しく通勤はいつも満員電車です。
そこでの生活は、充実しているように感じていましたが、
それは時間に流されていただけではないか、その事に、気づいてしまったのです。

ここ城下町岩国と錦帯橋周辺で、普段の日常生活では、
感じることができない風情(ふぜい)を、感じてしまったからです。

古(いにしえ)と新鮮な風情を感じて
『時間を止めてしまいたい』
と、痛切に思った、城下町岩国と錦帯橋周辺への小さな旅でした。

錦の宴;岩国ビエンナーレ 2017、酒とアートの芸術祭

♦ 短い時間でしたが、お世話して頂いた方へ、
また、2011.3.11東日本の大震災時、いわき市へボランティア活動された方へ感謝こめて。
平成29年4月29日 岩国、錦帯橋への旅ろぐ